
- 性格
サルーキは非常に繊細な感覚を持ち、周囲の状況に敏感です。
警戒心が強く、他人には神経質な部分があります。
その一方で家族に対しては深い愛情を示し、飼い主には忠実で、落ち着いた振る舞いを見せることが多いです。
- 特徴
体形は非常にスリムで、骨格が細く、筋肉質な体をしています。特に長い脚が速いスプリント能力をサポートしており、優れた俊敏性を持っています。

※参考「この犬が一番」(草思社)

原産国 | 中東 |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 牡:58~71cm 牝:56~69cm |
体重 | 牡:20~27kg 牝:16~23kg |
グループ | 10G:視覚ハウンド |

・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
サルーキの歴史は非常に古く、数千年前に遡るとされています。古代エジプトやメソポタミアで飼われていたとされるこの犬種は、古代文明の狩猟犬として重要な役割を果たしていました。特にエジプトでは、ファラオや貴族たちによって狩猟に使われ、その姿は古代の壁画や彫刻に描かれています。名前はアラビアの古い町“サルク”に由来していると言われています。
サルーキは主にウサギや小型哺乳類を追跡するための優れたスプリンターとして知られており、その俊敏性とスピードが高く評価されました。
彼らの狩猟能力は、優れた視覚と反応速度によって支えられています。この犬種は、古代の遊猟や戦争においても重宝され、長い歴史の中でその能力を証明してきました。
中世に入ると、サルーキはヨーロッパに紹介され、その優れた狩猟能力と美しい外見が評価されました。特にイギリスやフランスでは、サルーキは貴族や上流階級によって飼われ、ショードッグとしても人気を博しました。
飼い方
サルーキは繊細な性格を持っているため、飼い主との信頼関係を築くことが重要です。孤独を感じやすい一面もあるため、適度なコミュニケーションと愛情を注ぐことが大切です。
非常にエネルギッシュで、十分な運動が必要です。毎日の散歩やランニングを欠かさず行い、広いスペースで自由に走り回ることができる環境が理想的です。特に速く走ることができるドッグパークや、広い庭があると良いでしょう。
毛色
サルーキの毛色は多様で、一般的には以下のような色が認められています。
ホワイト
純白の被毛は、サルーキの中でも人気があります。シンプルで清潔感のある外見が特徴です。
ブラック
黒い被毛も一般的で、光沢のある美しい毛色が特徴です。
レッド
明るい赤褐色の被毛も人気で、暖かみのある色合いが魅力です。
ゴールド
明るい金色の被毛もあり、豪華な印象を与えます。
クリーム
淡いクリーム色の被毛は、優れた外見と高い人気があります。
ブルー
薄い青灰色の被毛も認められていますが、比較的稀です。
被毛の手入れは比較的簡単で、短毛のためブラッシングも軽めで済みます。毛色の違いによる特別なケアはありませんが、定期的なブラッシングと適切なシャンプーが推奨されます。
なりやすい病気
サルーキは比較的健康な犬種ですが、子犬の頃に運動をさせ過ぎると骨折することがあります。