
- 性格
セントバーナードは、その大きな体とは裏腹に、優しくて穏やかな性格です。基本的には落ち着きがあり、室内で過ごす際もおとなしくしていることが多いですが、大きな体を持つため、広いスペースがあると快適に過ごせます。運動量は比較的少なく、散歩や軽い運動で満足します。
- 特徴
毛質は粗く、密生しており、寒冷地での生活に適応しています。顔には特徴的なシワがあり、目は大きく、鼻は広いです。

※参考「この犬が一番」(草思社)

原産国 | スイス |
サイズ | 超大型犬 |
体高 | 牡:56~61cm 牝:54~59cm |
体重 | 64~120kg |
グループ | 2G:使役犬 |

・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
セントバーナードの起源は、中央アジアのフン族がアルプスを越えてスイスに侵略した際に持ち込まれたチベタン・マスティフ系の犬とされています。
スイスとイタリアのグラン・サン・ベルナール峠(英語の発音を表記するとセントバーナード)での救助活動に従事しており、特に雪崩や悪天候で遭難した登山者を救助する役割を果たしていました。そのため、非常に耐寒性が高く、雪上での作業に適した体格と被毛を持っています。
サン・ベルナール修道院の僧侶たちがこの犬種を育て、救助活動に従事させたことから、「セント・バーナード・ドッグ」と呼ばれるようになりました。
世界にセントバーナードの名前を知らしめたのは、生涯で40人もの遭難者を救出したバリーです。オオカミと間違えらえれて射殺されたとあるが事実ではなく、引退後はベルンで余生を過ごしました。
その後、ベルン自然史博物館で剥製として保存され、その頭部は1923年に修正バリーの物語は多くの文学作品に影響を与え、パリ近郊の動物霊園に記念碑が建てられました。 現在もサン・ベルナール修道院では「バリー」の名が犬に引き継がれ、2004年にはバリー財団が設立され、セント・バーナードの繁殖が管理されています。
飼い方
十分なスペースを提供することが重要です。彼らは広い場所で快適に過ごすことを好み、狭いスペースではストレスを感じることがあります。
運動量については、比較的少なめで済みますが、定期的な散歩や軽い運動は必要です。特に夏場は暑さに弱いため、涼しい時間帯に散歩をすることが望ましいです。
毛色
セント・バーナードの毛色には、主に以下の2つのバリエーションがあります。
ホワイト&レッド: 最も一般的な毛色で、白いベースに赤褐色の斑点やマーキングが見られます。赤褐色の色合いはさまざまで、濃い赤から淡い赤まで幅広いです。
ホワイト&ブリン: 白地にブリンドル(縞模様)のマーキングが入ることがあります。ブリンドルは黒または褐色の縞模様が特徴です。
なりやすい病気
股関節形成不全: 大型犬に見られる遺伝的な関節疾患で、股関節が正常に形成されず、痛みや歩行困難を引き起こします。定期的な健康診断と適切な体重管理が予防に役立ちます。
胃拡張・胃捻転(GDV): 胃が膨らんで捻じれる病気で、急激な状態の悪化を引き起こす可能性があります。食事の回数や量、食後の運動に注意を払い、早期の症状発見が重要です。