
- 性格
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、その愛らしい外見にふさわしい、非常に温和で社交的な性格を持っています。
この犬種は非常に友好的で、人懐っこく、他の犬やペット、子供たちとも仲良く過ごせる傾向があります。
飼い主に対して非常に愛情深く、常に一緒にいたがる傾向が強いです。そのため、長時間の留守番には不向きで、孤独を感じると不安やストレスを感じやすい犬種です。
- 特徴
キャバリアの頭部は丸みを帯びており、鼻先はほどよく短く、優雅で表情豊かな顔立ちをしています。大きく、愛らしい丸い目は、この犬種の特長であり、いつも温かみのある親しみやすい印象を与えます。

※参考「この犬が一番」(草思社)

原産国 | イギリス |
サイズ | 小型犬 |
体高 | 30~33cm |
体重 | 5~8kg |
グループ | 9G:愛玩犬 |

・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、その名の通り、イギリス王室との深い関わりを持つ犬種です。特に、イギリスのチャールズ1世とチャールズ2世がこの犬種を非常に愛したことで知られています。
キャバリアの歴史は17世紀にさかのぼり、当時のヨーロッパ貴族の間で愛玩犬として飼われていました。その後、パグやシーズーなどの短吻犬種との交配が行われ、現在のキング・チャールズ・スパニエルが誕生しましたが、20世紀初頭には、古いスタイルのキャバリアの復元が試みられました。
この復元運動は、1920年代にアメリカの犬愛好家が古典的なキャバリアの姿を復元しようとしたことに端を発します。彼らは、長い鼻とより自然な頭部を持つ犬を再度育てることに成功し、その結果、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが誕生しました。この犬種は、1930年代にイギリスで公式に認められ、その後も多くの国で人気を集めました。キャバリアは、王室との歴史的なつながりを持ちながらも、一般家庭で愛される犬種としての地位を確立しています。
飼い方
キャバリアは非常に人懐っこく、家族と一緒に過ごす時間を大切にします。そのため、長時間の留守番は避け、できるだけ家族の一員として一緒に時間を過ごすことが望ましいです。
また、キャバリアは比較的運動量が少なく、室内での生活にも適していますが、健康を維持するために毎日の散歩や適度な運動が必要です。短い距離でも良いので、日常的に外に連れ出してあげることで、心身の健康を保つことができます。
毛色
代表的な毛色には、ブレンハイム、トライカラー、ブラック&タン、ルビーの4つのカラーが存在します。
ブレンハイムは、真っ白な地色に栗色の斑点があるもので、この色合いがキャバリアの中で最も人気があります。特に、額に見られる「ブレンハイムスポット」と呼ばれる特徴的な印が魅力的です。
トライカラーは、白地に黒と栗色の斑点が混じった色合いで、目の周りや耳に黒が多く、顔の中央や胸、脚などに白が分布しています。
ブラック&タンは、全体が黒で覆われており、目の上や胸、脚にタン(茶色)のアクセントが入るシンプルながらも洗練された毛色です。
最後に、ルビーは、全身が深い赤褐色で覆われた単色の毛色で、他の毛色に比べて少し珍しいとされています。
なりやすい病気
遺伝的にいくつかの健康問題を抱えやすい犬種として知られています。
その中でも特に注意が必要なのが、僧帽弁閉鎖不全症(MVD)です。この病気は心臓の弁が正常に閉じなくなることで、血液が逆流し、心不全を引き起こす可能性があります。
MVDはキャバリアに特に多く見られる遺伝性の疾患で、定期的な心臓検査が必要です。