
- 性格
自立心がありながらも、非常に社交的で、家族に対して強い忠誠心を持ちます。
また子供が大好きで、子供は守るべきという本能が備わっています。
他者との強い絆を大切にするので群れでの生活を好み、家族や他の犬と一緒にいることを望みます。
- 特徴
身体は厳しい寒冷地での作業に適応するように発達しており、特にその厚い二重構造の被毛が特徴的です。
外毛は粗く、長くて厚みがあり、内毛は柔らかくて密度が高く、寒さから体を守る役割を果たします。

※参考「この犬が一番」(草思社)

原産国 | アメリカ |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 牡:61cm 牝:56cm |
体重 | 牡:34~39kg 牝:32~38kg |
グループ | 5G:原始的な犬・スピッツ |

・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
歴史は非常に古く、その起源は数千年前に遡ります。この犬種は、アラスカのイヌイット族の一派であるマラミュート族によって育てられ、彼らの生活に不可欠なパートナーとして働いていました。
アラスカン・マラミュートは、そりを引く犬としての役割を果たしており、特に重い荷物を長距離にわたって運ぶために用いられてきました。その力強さと耐久性は、極寒の地での過酷な条件下でも役立ちました。
19世紀後半のゴールドラッシュの時期には、この犬種が再評価され、多くの探鉱者が彼らの力を借りて険しい地形を移動しました。その後、アメリカ合衆国での人気が高まり、1920年代には標準化が進み、アメリカンケネルクラブ (AKC) によって正式に犬種として認められました。
第二次世界大戦中には、軍用犬としても活躍し、特に救助活動や通信の分野でその能力が活かされました。
飼い方
暑さに弱いので、夏場は涼しい場所に避難させるなど、健康管理には十分注意が必要です。
この犬種は非常にエネルギッシュで、毎日の長い散歩や遊びが欠かせません。また、アウトドアでの活動を好むため、定期的に自然の中で走り回る機会を提供することが理想的です。
時折頑固な面を見せることがあるため、飼い主はリーダーシップを発揮し、一貫性のあるしつけを行うことが求められます。
毛色
毛色は主にサドル型と呼ばれる特徴的なパターンで、複数の色が混在しています。
一般的な毛色には、ライトグレーからブラックまでの様々な色調のグレー、セーブル、レッド、そしてホワイトがあります。
ホワイトは通常、顔や脚、腹部などに見られる色であり、顔には特に「フェイスマスク」や「キャップ」と呼ばれるマーキングが入ることがあります。
なりやすい病気
股関節形成不全がよく見られる問題で、これは関節の異常発育により、痛みや歩行困難を引き起こすことがあります。