
- 性格
グレート・ピレニーズは穏やかで思慮深い、家族への忠誠心の強い犬種です。 護畜犬として育った背景から、慎重心が非常に高く、必要と判断すれば独断で行動することがあります。
- 特徴
マズルは適度に長く、鼻は黒く引き締まった印象です。 耳は中くらいの大きさで垂れ耳が特徴です。 胸は深く広く、力強い四肢は急斜面や岩場でも安定して歩けるよう設計されています。

※参考「この犬が一番」(草思社)

原産国 | フランス |
サイズ | 大型犬 |
体高 | 牡:70~80cm 牝:65~75cm |
体重 | 40kg~50kg |
グループ | 2G:使役犬 |

・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
グレート・ピレニーズの起源はフランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈で、羊の群れを守るための護畜犬として発展しました。
その勇敢さと守護精神から「羊飼いの番犬」として絶大な信頼を得ていました。
17世紀には、この護畜犬としての能力に加えて、彼らの優雅な外見と忠誠心が注目され、フランスの貴族たちの間で宮廷犬として迎えられました。 特にルイ14世の時代、グレート・ピレニーズは王宮の守衛犬として用いられ、「フランスの王宮犬」としての地位を確立しました。
飼い方
グレート・ピレニーズは広い環境と運動が必要で、自由に走れる広い庭があると理想的です。
護畜犬として自主的に判断し行動するため、他の犬種と比べて指示への反応が遅いこともあります。幼少期からの社会化が非常に重要で、人間や他の犬、様々な環境に慣れておくことが大切です。
毛色
毛色は純白が基本ですが、一部にクリーム色、淡いグレー、茶色の斑点が耳や顔、尾の付け根に現れていることがあります。
なりやすい病気
グレート・ピレニーズは大型犬に多く見られる股関節形成不全や肘関節形成不全のリスクが高いです。
また、白内障や進行性網膜萎縮症(PRA)などの眼疾患も報告されています。これらは視力の低下や失明に繋がる可能性があるため、定期的な眼科検診が推奨されます。