- 性格
紀州犬は非常に忠実であり、一度信頼を築いた飼い主には生涯にわたって忠誠を尽くします。しかし、その一方で見知らぬ人や他の動物に対しては慎重な態度をとることが多く、適切な社会化が行うことが大切です。
- 特徴
目は小さく、ややつり上がった形状で、深い洞察力と知性を感じさせます。尾は太く、通常は背中に巻き上がるか、横に垂れる形状をしており、バランスの取れた体格とともに、紀州犬の力強さを象徴しています。
※参考「この犬が一番」（草思社）
| 原産国 | ドイツ |
| サイズ | 大型犬 |
| 体高 | 牡：60～65cm 牝：55～60cm |
| 体重 | 牡：30～40kg 牝：22～32kg |
| グループ | 10G:牧羊犬・牧畜犬 |
・歴史背景
・飼い方
・毛色
・なりやすい病気
歴史背景
紀州犬は、日本の紀伊半島、現在の和歌山県および三重県を起源とする古代犬種です。起源は非常に古く、日本の縄文時代から存在していた犬の子孫であると考えられています。
紀伊半島は険しい山岳地帯が広がり、紀州犬はこの地域の厳しい自然環境に適応する形で進化してきました。この犬種は主にシカやイノシシを追う狩猟犬として活躍し、その優れた追跡能力と勇敢さから、地元の猟師たちに非常に重宝されてきました。
紀州犬が群れでイノシシと戦う際に、イノシシはよく映える犬や白い犬にむかってくる傾向があるため、こうした特徴の犬が選抜されて改良されたという説があります。
飼い方
紀州犬は非常にエネルギッシュで運動量が多いため、毎日の十分な運動が必要です。広い庭や自然の中で自由に走り回れる環境が理想的ですが、都市部で飼う場合でも、長い散歩や運動場でのフリーランを取り入れることが推奨されます。
警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対して慎重な態度をとることが多いので、早期に信頼関係を築くことが重要です。
毛色
紀州犬の毛色は、非常にシンプルで清潔感のある白が一般的ですが、他にも胡麻（ごま）や虎（とら）と呼ばれるバリエーションが存在します。
白毛は紀州犬の典型的な毛色であり、純粋で凛とした印象を与えます。この白毛は紀州犬の誇り高い性格を象徴しており、日本犬の中でも特に高貴なイメージを持っています。
なりやすい病気
比較的健康で、遺伝的な病気が少ない犬種として知られています。
フィラリア予防や、各種の予防ワクチンを接種しておけば特にかかりやすい病気はありません。